訪問看護の道に進んでみて(コラム)

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訪問看護師になって半年

元々学生の頃から訪問看護師になることを決めていました。
きっかけは実習です。
何というか、訪問看護師の仕事に感動したのを覚えています。

実際に訪問看護の道に進んで半年が経ちました。今まで主に急性期で働いていたので、領域が違うことへの戸惑いはありました。病院では「治療や管理」に重きが置かれると思いますが、在宅ではそうではありません。
病状が落ち着いている慢性期だからこそ在宅で過ごせている
病院での管理に疲れ、在宅を選択している
そのような方が主です。

患者さんと利用者さんの違いですかね。
すごく大きな違いがあります。

いかにその利用者さんの気持ちに寄り添えるか、
いかに病気とうまく付き合っていけるお手伝いができるか、
そしてその家族の介護負担を減らすことができるか、

今はそんなことを考えながら看護に当たっています。

看護って色んな形がありますね。

在宅と病院の違いについて

  • 【立場の違い】

まず大前提として、病院にとって患者さんは「外から来た人」
ただ在宅においては看護師の方が「外から来た人」
ホームとアウェイの関係が逆なです。そのため、病院とは比較にならないほど厳しい目で見られている印象を受けます。「あの看護師はイマイチだから来させないでくれ」「あの事業所はイマイチだからもう訪問看護はいらない」なんてことにも。。。
その反面、うまく関係を築けると持ち帰れないほどのお土産を持たされたり、帰るタイミングがないくらいお話が続いたりなんてことも。
技術や知識じゃないんです、人間性や人柄の問題なんです。ここは本当に神経を使います。

  • 【規模】

今度は中に目を向けてみます。病院には医師、看護師、理学療法士、作業療法士、放射線技師、などなど多くのスタッフがいます。看護師だけをみても数十人〜数百人規模。自部署だけでも数十人といったところが多いのではないでしょうか。
訪問看護の事業所は小規模です。私のところは看護師が4人、理学療法士1人、作業療法士1人の6人です。だいたいどこも同じか、もっと少ないギリギリの人数でやっているところもありますね。
そうなるとスタッフ同士の関係作りもすごく大事になりますし、あとは1人1人の責任や役割も大きくなります。正直、病院のように無駄な会議や委員会はないのでその辺は楽ですが、それぞれが役割をしっかりこなさないと事業所が回りません。
1人トラブルメーカーがいると本当に大変。これは実体験です笑

  • 【知識(法や制度)】

これがすごく苦労してます。病院勤務時代は診療報酬など正直理解していませんでした。ただ訪問看護の現場ではそうはいきません。医療保険と介護保険の違い、様々な加算、その他様々な制度を理解する必要があります。これを理解していないと、誤請求に繋がったり利用者さんの不利益にも繋がります。病院時代は医療事務の方々がチェックしてくれていたんでしょうね。今更ながら医療事務の方々に感謝する日々です。

色んな違いに翻弄されながら、なんとか頑張っています。
そんな日々もつらつらと発信していきます。

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